【小説レビュー】夏までに読みたい珠玉のSF【夏への扉】
やぁ。体感的にはもう夏だよ。
みなさんお久しぶりです。オタクです。
ところで、最近、本読んでますか?
私は最近読書の沼にどっぷりと腰まで浸かっておりまして、
今週だけで4冊は読んでしまいました。
最近は晴れの日が多いようですが、来週からぼちぼちと雨が降るようです。
家から出られないフラストレーションを読書にぶつけてみるのもいいかもしれません。
そんな梅雨の季節にピッタリな本を皆さんにお勧めしたいと思います!
私のオールタイムベストな作品となっております。
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今日紹介する小説は、ロバート・A.ハインライン『夏への扉』です。
タイトルから想像できないとは思いますが、
ジャンルとしては、タイムトラベルものです。
いやぁーー、いいんですかこんな有名な本を紹介して
所謂、古典SFの名著とも言われている作品でして、1956年にアメリカで公開された作品です。
なぜ今この作品!?というと、
今月6/25から山崎賢人が主演で実写映画化されるそうです。
実写化において設定が大きく改変されているので、
映画を観る観ないにしても、是非、原作を読んで欲しいのです。
原作は、1956年と、今から半世紀以上前の作品ですが、
話も理解しやすく、比較的読みやすい部類だと感じました。
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こんな人におすすめ
・前向きな作品が読みたい人
・SF作品が好きな人
・タイムトラベルものが好物!特に『シュタインズ・ゲート』が好き
・猫が好きな人
ピンッと来た方は、すぐにでも読んでくれ!!!!
と、まぁ、まだ何のことか分からないと思うので、もう少し解説します。
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ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。最愛の恋人に裏切られ、生命から二番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍てついていたのだ。そんな時、「冷凍睡眠保険」のネオンサインにひきよせられて…
舞台は1970年、
主人公は、自らが立ち上げた会社を追い出され、恋人からは裏切らて全てを失ってしまいます。
そのどん底な状況から、復活する
そんな超王道ストーリー、
好きですよね???私は大好きです。
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詳しいあらすじやレビューはアマゾンで観て貰うとして、、、
(((レビュー放棄))))
私なりの感想を述べたいと思います。
どの作品にも、物語のピークといいますか、
主人公サイドが上手くいくとき、行き詰まる時が設けられていますよね。
高揚感が100と0を行ったり来たりするパターンがそれです。
うまくいったり、いかなかったり
(ちなみに、100と0を繰り返して、最後が-1000で終わるのが『パラサイト』です。)
この作品は、最初0スタートで、
途中-100になって、
ラスト1/3で+1000まで駆け上がります。
序盤は、緻密に計算された伏線がそこかしこに張られます。
そこが少し退屈に感じるかもしれません。
しかし、安心してください
全部伏線は回収されます。
だからこそ、私がおすすめする読み方は、
本(作者)と対話してみてください。
例えば、
「え、この謎なんだろう、絶対に伏線だよな」
「多分これから、こうやって、解決していく流れになるんじゃない?」
みたいな感じです。
その謎は読み進めた先に、物語から答えを出してくれます。
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纏めると、
そんな力強さを教えてくれます。
時期的に、就活やゼミ選考など、
人生の岐路に立ってる方も多いと思います。
目の前にあるその無数の扉が、
夏に繋がっていようと、なかろうと
開けて一歩踏み出さなければ、わかりません。
夏に繋がっていなければ、
作中の猫ピトーのように、ぐっすりと眠るだけ
読みながら、そんなことを考えていました。
この作品が皆さんのオールタイムベストになることを強く願っています。